アガートラーム

レイとフィンで片翼の天使達。この二人はソウルメイトだと思います…！！

フィンはフォース感応者なのか？……Tumblurの方で盛り上がっていた話なので乗ってみました。

最初、フィンがライトセイバーを使えるので、一説には最強とも言われるジェダイ・マスターであるメイス・ウィンドゥの血縁者かと想像していました。しかしフィンは玩具の説明書で「ランド・カルリシアンの息子」と書かれているらしいので、ランドの息子説が本当ならばメイスの方とは無関係なのかなって事になってしまうのですが。が、とりあえずここではランドの息子かどうかはまだ不透明と言う事にして考えてみます。
メイス・ウィンドゥはEP3で死亡しているので時代的に考えればフィンの親では有り得ず、仮にあるとしても祖父世代。さらにジェダイの掟的には独身が原則なのでメイスの直系子孫という可能性はまずなさそうですが。確かにフィンの顔立ちを見るとメイスよりはどちらかというとランド似かも？という気もします。ランドは戦士というよりは実業家。母親が誰かにも寄りますがフィンがランドの息子説が正しい場合おそらくForce sensitiveではなさそうですねえ。
フィンの出自についてはEP7日本語版ですと冒頭で出てきたジャクーの村の出身だと言っていたのですがどうやらそれは誤訳らしい。そうなるとフィンが何処の生まれなのかについては未だ不明という事になるのですね。フィンは赤ん坊の頃に浚われたようですがファースト・オーダーの記録にはそれぞれのトルーパー候補生を何処から浚ってきたについてのデータ等は保管してあるのでしょうか。もしあるのならばフィンがそれを見付けて自分自身の出自を知る事も可能になりそうですが、フィンにその気があるのかどうか。
小説『フォースの覚醒前夜』によれば、FN-2187ことフィンはトルーパー候補生時代も特に優秀で抜きんでた存在だったらしいです。そこから考えるとフィンの生まれにも何か特殊なものがあってもおかしくないと思うのですがはてさて。
タコダナにファーストオーダーが襲ってきた際にマズ・カナタがフィンにライトセイバーを渡し「武器なら既にあるだろ」と言った事。ライトセイバー自体はかつてハン・ソロが使った事もあるように起動させるだけならば誰にでもできるようです。
共和国首都が攻撃されたとフィンが気付いたのがForce sensitiveだという証拠という考察もあるようですが、個人的にはそれはどうかな…と思います。多分フィンは基地で働いていたので元から攻撃目標を知っていたのではないでしょうか。それでもフィンがForce sensitiveであってくれたら嬉しいですけどね～。
そう指摘する人がいるように、確かに冒頭の村の場面でカイロ・レンが後のフィンであるFN-2187を見ている場面はあるのですが、それは単に映画としての演出という可能性が高いような気もします。
フィンがForce Sensitiveかどうかについては、そうであってくれたら嬉しいけれど今の所その可能性は低いんじゃないかな～というのが正直なところです。

ところでメイス・ウィンドゥですが『スターウォーズの鉄人！』によれば、種族は人間ではありますがただの人間ではなくコルン(複数形ではコルナイ)という、フォース感知力に優れた特殊な種族らしいです。
コルンは「皮膚の色 茶色　体毛の色黒色」「コルンはほぼすべての点において遺伝子的には人間と同一だが、唯一の違いはすべてのコルンがフォース感知力を持っていることである。」「銀河帝国が誕生した直後、帝国艦隊がハルーン・コルに対して爆撃を行った。その後のコルンの生存者の有無は確認されていない。」とのことですが……。
もしかしてフィンもそのコルンの末裔なんじゃない？メイスとは直系の子孫でないにしても何処かで血の繋がりがあるのでは？と思いました。
もしもそうだったら嬉しいなー、フィンにジェダイの衣装は絶対似合うと思うので、EP8以降でそんなフィンが見られたら嬉しいなー、と思います。

思えば、EP7公開前の宣伝ではライトセイバーを構えているのは専らフィンでした。レイがライトセイバーを用いている画像は確かなかった筈です。これはレイがスカイウォーカーの真の後継者だという真実を隠すためのレッドへリングなのかもしれませんが、それにしては手が込み過ぎているような気も。今時、女性が剣を持って戦うというのはそれだけでどん出ん返しになる程の意外性もないと思いますし、レイがルークの娘だろうという想像は誰もが思い付いた筈です。それは隠す程の事なのかっていう。フィンがライトセイバーを使うのは本命であるレイを隠すための『釣り』に過ぎなかったというのなら、かなり残念ですね。

Finn and BB-8.
イースター記念に描いたフィン君とBB-8でした。
ディズニーランドのスターツアーにフォースの覚醒公開記念でフィン君とBB-8が出ているって事で、それならばディズニーイースターにうさ耳フィン君とBB-8がいてもいいんじゃない！？という。

こちらのTolkien Writing Dayに参加しています。
http://bagend.me/writing-day/
少しは人様にお見せできる文章を意識して書くべきかと思いつつも、でもやっぱりいつも通りかも。

私はサムワイズ・ギャムジーが好きです、そして特にその妻ローズ・コトンとのカップルが好きなのです。映画の『王の帰還』での二人の結婚式はまさに小さな、そして慈しむべき大団円がそこに描かれとても印象的でした。アラゴルンとアルウェンの盛大な様子とはまた別の。
そう、サムとロージーはアラゴルンとアルウェンとは違う。二人は同じ種族なのだから。ただのホビット同士の、ありふれた、だからこそかけがえのない小さな幸せです。二人は同じ種族の、ご近所同士の、何という事のないカップルであり、本来ならばそこには何ら障害などなかった筈です。種族の違いと彼の背負う重責ゆえに結ばれるのに長い年月を費やしたアラゴルンとアルウェンとは違う。そこには語り継がれるような悲劇などない……その筈なのですが。

サムの誕生日は4月6日だと伝えられているようです。4月6日とは宴会場に初めてマルローン樹の花が開いた日であり、エルフの新年とされる日。指輪物語追補編によればホビット庄では3月25日(指輪棄却日であり、サムの長子エラノールの誕生日)や9月22日(フロドとビルボの誕生日)を祝ったとされる記録はないようですが、4月6日については休日にして大いに祝ったそうです。
ロージーの誕生日は不明ですが、命日はホビット庄歴1482年の夏至の日です。夏至は作中においてはアラゴルンとアルウェンの結婚式の日であり、また第一紀においてトゥーリン・トゥランバールとニエノール・ニーニエルが結婚した日でもあります。(サムとロージーの結婚は5月1日。)夏至とは一年において最も日照時間が長い日ですが、それは逆に言えば、そこからまた昼の時間が短くなっていく境目の日でもある。その夏至の日がロージーの命日であるという事実はどこか象徴的なものに思えます。太陽が巡り(正確には地球が太陽の周りを公転し)、日照時間が移り変わりゆくという一年の流れは現実世界においても死と再生のシンボルとされるのですから。不死を捨て去ったアルウェン、相手を兄と知らずに結婚したニエノールにとって結婚は死へのカウントダウンであると考える事もできるでしょう。そしてロージーはまさに夏至のその日に死ぬ。

ロージーの死後、その年の9月22日……サムはかつての主人であるフロドとビルボの誕生日に西へ向けて旅立つのです。サムの長女エラノールがそれを見送り、彼女がサムから受け取った赤表紙本は『西境の赤表紙本』と呼ばれ、王の祐筆フィンデギルをはじめとする写本作家による写本を介して後の世に伝えられていきます。
何の変哲もない、ただのホビット同士の夫婦であるサムとロージーから一抹の寂しさを感じるのは、多分二人の時間がロージーが先に死ぬまでの有期限の幸福だったからです。幸せは永遠ではない。それはアラゴルンの死の時におけるアルウェンとも共通します。
ロージーの死、描かれなかったその時に二人の間に会話があったのだとしたら、それは果たしてどのようなものであったのでしょうか。
ロージーの死後サムは「最後の指輪所持者として」西へ渡りました。死の床にあってロージーからの遺言があったのなら、やはり行ってあげてと彼女が言ったのでしょうか。一年以上の時間を経てやっと帰って来たサムに会えた時にも、ホビット庄の掃討のさ中できっと不安であるにも関わらず、フロドの所へ行ってあげてと言えるような気丈な彼女なのだから。
ロージーはホビット庄歴1384年生まれなので、亡くなった時の1482年には98歳になる計算です。一方サムは諸説ありますが1380年生まれというのが有力。サムとロージーはおそらく四歳差。
サムがロージーよりも4歳年上である事を鑑みれば、本来ならばサムの方が先に亡くなる可能性も高かったのでしょう。ロージーが先に亡くなりさえしなければ、サムは灰色港に向かう事はなくホビット庄にて一生を終えていたのではないでしょうか、多分。
サムとロージーはまさに『死が二人を分かつまで』限られた時間を幸福に過ごしたのだと思います。13人の子供をもうけ、七度庄町の職を務め、時には波風立ちながらも楽しく賑やかに。きっとこの世で考えられる限りの最上の幸せな日々を。幸せな、しかしただの幸せと呼ぶには何処か切ない物語。ホビット庄歴1419年に二人が再会してから1482年にロージーが亡くなるまでは63年弱。長いです、ホビットの平均寿命基準では十分に長いです。しかしより長い時間の流れを意識してしまうと、それはほんの瞬きの輝きに見えてしまう。

考えてみればアルダの長い長い時間を俯瞰するトールキン作品の作中において、幸せはどれも有期限の幸せではないでしょうか。友情であれ、恋であれ、結婚生活であれ。限られた時間をそれゆえにせいいっぱいに生きる姿はあらゆる場面で共通しています。
幸せの有期限さに数少ない例外があるとすれば、その一つはベレンとルーシエンなのでしょう。エルフとマイアの娘であったルーシエンがベレンを愛し、人間の運命を選んだがために、二人は最後手を取り合って誰も知らない所へ旅立って行ったという。
願わくば、ホビットがその発生において人間と同じであり同じ運命を与えられているのならば。西の地に辿り着いたサムがその生を終える時、向かう先はロージーがいる場所でありますように。誰も知らない人間の運命がこの世の外側にあるというのなら、そこで二人がまた会えますように。

という訳で、Happy Birthday, Samwise Gamgee! です！！
何となくアースデイっぽいイメージで描きました。