ケレブリンボールが好きです。モリアの西門に書かれたその名前。クルフィンの息子でもフェアノールの孫でもなく、ただ『エレギオンの』と書かれたその名前が愛しくてならないです。特に意味はないのかもしれませんが、『エレギオンのケレブリンボール』というその名にただのエルフとして生きた彼の謙虚な生き様を感じずにいられません。痛々しい程に潔癖なその生き様。
ケレさんについては数年前に少量ながらも自分なりに解釈した二次創作を描いて、それでひとまず昇華できたかなと思うのですが、時折切ない気持ちがぶり返します。やっぱり教授が個人であり作品が完結している以上、これ以上の結論が出される事はない訳で……(様々な作品の続編に落胆する事が多い中、完結している事は幸せな事なのかもしれませんが)。
何処までも救われない人。考えると悲しくなります。もしもエルフが寿命のある生き物であれば、もっと楽だったのでしょうか。
ギル=ガラドとケレブリンボールについては~。萌えるカップリングではあるのですがどうしてもハッピーエンドにならない。神の作品を見て感動するのですがどうしても自分では思い描けない。そんな救われない関係性です、私の中では。
ケレ氏のヴィジュアルイメージは銀と白と黒。水のような月のような、白い花のような、清廉で潔癖なイメージ。やっぱり好き過ぎる。
ギル=ガラドとは陽と陰のバランスが似合うと思います。逆も読んだけれどいまいちしっくり行かなかったです。ギル=ガラドの方が小さいのにしっかり攻めなのが良いと思います。でもナルヴィとならばケレナルで。
考えれば考える程この人は、どうしてこんな辛い生き方をしたのかとか自分に厳しいのとか、それでいて愚かしいのとか…うわあああああああん。でもそこが好き過ぎます。
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